映画「最後まで行く」感想

ウサ田は思ったね。「このコンビ…いける!」
たまたまテレビで宣伝してるの観てて、インタビューの受け答えををする岡田准一と綾野剛がすっごい息ピッタリだったんだよね。この映画のこと全く知らなかったんだけど、二人のやり取りで映画がすっごく面白そうに感じたし、何よりもこの二人をもっと観てみたくなっちゃったんだよね。
はい、正解!!!!!めっちゃ面白かったよ~!!
岡田准一扮する刑事に次々とどうしようもないピンチが降りかかってくるんだけど、その演技がすごい!!!カッコよく切り抜けるようなヒーローっぽい動きじゃなくて、ホントに情けない断末魔の叫びをあげパニックになりつつ、必死かつ無様に、全力で動き回る!そもそもヒーローという設定では全然なくて、どちらかというとクズ寄りで、それが故のピンチなんだけどね。そういうバックグラウンドも見事に体現している!
かたや綾野剛扮するエリート監察官。こちらの演技力も負けてはいない!クズ刑事を冷静に追い詰めていく正義の味方なのかと思いきや、こっちも立派なクズ…!プライドが高く神経質なサイコパスで、タガが外れたときの暴走っぷりが凄まじい…!
そうなの、どちらもキャラが立ってるのよ~!濃いめのキャラ設定を説明しているのではなく、そういうキャラとして生きてる。だから説得力がある。こんな演技力あるんだって正直びっくりしたよ。
ストーリーも面白かった!そう来るか…ってね。ミリしらで観に行って良かった~!次々と迫るピンチの雪崩も、その雪崩が起こる前の緩急も秀逸。岡田准一の「なんでだよ!」「うわああ!?」「バーーーーーカ笑!!!」「ヒイ!!?」「!?!?!?(もはや言葉にならない)」がね、もう、こっちにも身に迫りすぎて、ピンチなのに逆に笑いたくなっちゃうのよ。
でも最後は映画のタイトルどおりではなかった!これはちょっと物足りなかったな~。本当のジ・エンドを見せてほしかったな。でもそこまで描いたら蛇足になっちゃうかな?難しいところだね~。
登場人物が実はほぼ全員クズっていうのも、勧善懲悪とはまた違った吹っ切れ感があって、それをうまく料理していてとても見応えのある映画だったよ!そして、岡田准一と綾野剛が一緒のスクリーンで活躍するまた別の映画を観てみたい!楽しかった~!